「面白いな、私の人生」…AV女優たちが目標とするレジェンド女優、風間ゆみに聞く理想の女性像、そしてその知られざる二面性とは〜私の人生グラフ【Madonna連載企画】（後編）

誕生から25年、休むことなく風間ゆみでいられた理由
風間ゆみという「美熟女のつくり方」【後編】

風間ゆみさんといえば“女優が憧れる女優”です。18歳で専門学校に通いながらAV女優としてデビューし、これまで一切の休止期間を経ずに絶えず活動してきた女優は他に類を見ません。また、20年以上この業界で人気を維持しファンから求められ、他の女優からも「理想は風間ゆみさんのように長く愛される女優さんになること」と目標として尊敬の眼差しで熱い視線を送られるのは風間さん以外にいないと言っても過言ではありません。

そんな風間さんが思う理想の女性って、どんな女性なんでしょうか？　ここでは20年以上の活動期間のターニングポイントを「私の人生グラフ」に記していただき、その当時感じたことなどを伺いました。

風間ゆみという「美熟女のつくり方」【前編】

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――風間さんが“この女性は美しいな”と思う理想の女性像って誰なんでしょうか？

風間ゆみ（以下、風間）　美しい女性像って考えた時、私はやっぱり明るさや強さだと思うんですね。最近テレビを見ててアン ミカさんってすごく惹かれるんです。その場にいる誰をも惹きつける明るく温かい笑顔が印象的ですよね。すごくポジティブの塊で、イイなあって。

――アン ミカさんはモデルデビューしたものの駆け出し時代は鳴かず飛ばずでご苦労も多かったようです。

風間　そうみたいですよね。やっぱりそういう人知れず苦労してきた方って強いなって思うんですよね。モデルとして花開きたいって努力や思いを持ち続けることで、その明るさや強さを培ったのだろうと想像できます。アン ミカさんが以前、“ハッピーの秘訣は自分を知ること”と仰ってて、本当にその通りだなって思います。

――自分を知ること、ですか。

風間そうです。素の私は目立つことが嫌だし何か目標を持って突き進むタイプじゃないんですね。でも風間ゆみという女優は目立ってナンボで素の私とは正反対。私はAB型なんですけど、目立ちたくないけどどこかで注目してほしいという裏腹な願望もあって。ちょっと面倒くさいでしょ。二重人格なのかな（笑）。でも、そうやって自分の二面性を知ることができたからこそ、素の私と風間ゆみとでバランスよく生きられているんだと思います。

そんなレジェンド女優、風間ゆみができるまで。「人生グラフ」、ご覧ください。

1999年10月、18歳でAVデビュー

当時、専門学校に通ってたんですが、山手線の某駅周辺で「AVに出てみない？」って声かけられて、すごく興味をそそられて。若さゆえなのか“やってみたい！”って気持ちが強くて、さほど悩まず数日後には決意してました。それで事務所に行って私服や水着、ヌードも撮りましたが、まったく抵抗感がなかったんです。これからの新しい刺激を感じられるであろう日々への期待感に胸が膨らみましたね。

当時は週刊誌のグラビアやテレビやピンク映画と色々とチャレンジしてましたね。とにかく楽しんでました！

テレビ出演、友達、学校にバレる

たしか深夜のバラエティ番組で胸をぽろっと出すシーンに出たんですよ。それを学校の友達数名に見られちゃったんですね。
学校に行ったら「あっ昨日出てたね」って言われた時は焦りましたよ。でも何よりも目立ったり注目されることが嫌だったんです。次第に学校は休みがちになっちゃったし、学校に行きづらくなったのもあって辞めてしまいました。

昼の仕事しながら企画作品に月2回ほど出演

学校を辞めた後は昼の仕事もやりつつ週末などにAVの撮影をしてました。ここから痴女ブームが到来して痴女役で言葉責めや淫語などを言う作品に出るようになり、その役を演じる楽しさにハマってました。とても充実していましたね。

翔田千里さんや友田真希さんに出会いプライベートも充実

ちょうどAV業界に熟女ブームがきたんですね。この頃、デビューした翔田さんや友田さんとかと共演作で出会ったのをきっかけに仲良しになり、プライベートでも遊んだり飲みに行くようになりました。初めてAV業界でお友達ができて嬉しかったですね。

2009年頃、ハードスケジュール＆プレイで気持ちと体がついていけない

その当時の痴女や熟女って、M男君に言葉攻めや淫語責めをするだけでなく、ビンタしたり蹴り入れたりっていうハードなプレイをするブームもきていたんです。そういう攻撃的な言動をするシーンの撮影がかなり増えて、なんだか疲れちゃって。もともと私はそういう攻撃的なことが好きじゃなかったから、業界に入って初めて「あれ、楽しめない…」って思ってしまった。

そのうちに心身共にしんどくなって落ち込みましたね。その後、仕事内容を選びマイペースで仕事をするようになってからはまた楽しめるようになりました。こういう私の意見も尊重してくれて、その環境を用意してくれるのも、私を取り巻く良いスタッフさんのおかげです。感謝の気持ちしかありません…。

2013年、愛犬のポポと出会う

ポポとの出会いはとにかく癒しでした。撮影後、監督やスタッフさんと食事に行ったり早く終わると1人でも飲みに行ったりしていたけど、ポポを飼うようになってからは一刻も早く家に帰るようになって、外で飲む機会も減りました。これぞまさにアニマルセラピーってやつだ思うんですけど、ポポの癒し力が高すぎなのと私に母性も芽生えたりして当時は性欲らしきものが若干、減ったんです。あの頃はひとりですることもほとんどなくなりましたから（苦笑）

2015年、フィスト解禁

正直に言いますが、やっぱり私は後ろの穴よりも前の穴の方が好きなのです。それに間違っても後ろの穴には興味すらわいたことがありませんでした。でもその当時からの付き合いの信頼できる芳賀栄太郎監督から「フィストファック（女性器に指だけでなく拳まで確実に入れて、腕をさらに深奥へと入れるなどの行為）を撮らせてほしい」と言われてしまったので…これはもうチャレンジすること以外は考えられませんでした。

とにかく監督の期待にお応えしたい、という思いが強いんですね。それだけでなく期待以上のことでお返ししたい思いが常にあるんです。正直、この作品においてはいつものようにやりきってるんですけど、もう少しこうすれば良かった…という無念のような思いはありますね。

2017年、20周年マドンナ専属3作品

AV女優歴20年目にして初の専属女優にしていただきました。それまでは“いただいたお仕事を受けてたら”ここまで来られたという感じで、なにか感慨深いものがありました。その後も溜池ゴロー専属女優にしていただいたりと、こうやって改めて女優人生を振り返ると「面白いな、私の人生」って思いますね。こんな体験なかなかできないだろうなって思います。

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連続でお送りしてきました、風間ゆみさんの「美熟女のつくり方」そして「人生グラフ」。実は“素の風間さんとAV女優の風間さんは真逆だった”でも“その真逆の自分がいる”ことで良いバランスが保てていた――という風間さん。

20年以上もの活動にいつかピリオドを打つこともあるのかと問うと「病気や怪我でもしない限り引退するキッカケもないけど、私の中の風間ゆみが消えたらやめるのかな？　って考えたりもしますけど」と笑う。ファンとしては、いつまでも風間ゆみさんでいて下さい、そんな風に願ってしまったりするのですけどね。

次週はどんなマドンナが登場するでしょうか？　どうぞお楽しみ下さい。

(インタビュー・文／河合桃子)
(写真／池上夢貢)
(記事構成／Madonna)

Madonna　Twitter【公式】@Madonna_JUKUJO
風間ゆみ　Twitter：@yumikazama

 
「面白いな、私の人生」…AV女優たちが目標とするレジェンド女優、風間ゆみに聞く理想の女性像、そしてその知られざる二面性とは〜私の人生グラフ【Madonna連載企画】（後編）
Source: FANZAニュース