一度引退したからこそわかった「AV女優は私の天職」「振り幅の広い女優でいたい」〜私の人生グラフ〜水野朝陽（後編）日本一の人妻、熟女AVメーカーMadonna連載企画「美熟女のつくり方」

1. 2013年、水野朝陽デビュー
2. 2014年10月、Twitterを始めてブログを辞める
3. 2015年、愛犬ティノを飼う
4. 2015年、『【限定共演】MOODYZファン感謝祭バコバコバスツアー2015優勝記念版』
5. 2017年、「DMM.R18アダルトアワード2017」ノミネート
6. 2020年4月、YouTubeチャンネルを始める
7. 2020年12月、マドンナ専属女優として復活

「産まれたはみんな裸」裸やセックスを晒すことに抵抗はなかった
水野朝陽という「美熟女のつくり方」【後編】

「生まれた時はみんな裸」裸やセックスを晒すことに抵抗はなかった

デビュー前は“セックスが大好きで、自由奔放に遊んでた”という朝陽さん。その好奇心からAV女優への興味が募り、自ら今の事務所に応募してデビューに至ったそうです。なんだかとても派手な印象を受けるかもしれませんが、自分の興味に素直だった朝陽さんの強い意志を感じます。デビューから引退、そして復活までの「人生グラフ」を振り返ります。

前編はこちら

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――AVデビュー前は何をされていたのですか？

水野朝陽（以下、水野）　大学卒業後はまず栄養士として就職しました。その後、アパレルの店員などもしていたんですが、どの仕事をしていても、とくに目標を持つこともなく、毎日同じことの繰り返しで、ルーティーン化されてしまっていて…「私、この仕事、本当に好きなのかな？」ってずっと疑問だったんです。

――それでデビューのきっかけはなんだったのですか？

水野　きっかけは本当に興味本位。AVってどうやって作られているんだろう？って。AVの世界を覗いてみたくて、今の事務所に応募したんです。「産まれた時はみんな裸じゃん」と思うので、裸になったり人前でセックスをすることにも抵抗がなかったのです。
それよりも興味のほうが強かったから。最初は正社員の仕事を続けながら休日だけ撮影してて、内緒でこっそり続けようと思っていたけど、だんだん撮影現場が楽しくなったので、会社は辞めました。それで本格的にAV女優になって、という感じです。

――一度引退されて、再び復活しようと思ったきっかけはなんだったのでしょう？

水野　引退はネイリストになるためで、ネイルを勉強して、まずはネイリストとして集中して働いてみようと。でもそれが慣れてくると、やっぱり女優に戻りたくなっちゃったんです。
セックスも好きだし、撮影現場もやりがいがあって楽しいし、どんな仕事も長続きしなかった私にとって、一度辞めたにも関わらず、また戻りたいと思うのは、これはもう天職だなって。一度離れたからこそ、改めてAV女優の仕事の面白さを実感したんです。だから今はネイリストと女優とで調整しながら両立しています。

――ネイルの仕事を続けることは、AV女優の仕事にどう活きていますか？

水野　女優のお仕事ではメイクさんやスタイリストさんが私を美しくするために色々と手をかけてくれますが、ネイリストの仕事は逆に私が女性の指先の美のお手伝いをしている仕事なので、他者の美を作り出す感覚は、自分が美しくなるためにも大事かなって思います。女性の指先をより美しくするために想像力を働かせるって…それはやりがいのあることですから。

――朝陽さんにとっての理想の女性像って、どんな方でしょうか？

水野　天海祐希さんは憧れですね。凛とした佇まいで自信に溢れてて、飾り気のない自然な美しさですよね。宝塚では素敵な元男役だったのに、この前、テレビでイマドキのJK役っぽいのをやってたんです。幅が広いなーって。
天海さんの最近の映画『老後の資金がありません』でも、ごく普通の主婦になってお金に悩んで立ち向かってる姿を演じてましたけど、どんな仕事でもこなせる姿は尊敬します。私も天海さんのように、振り幅の広い女優になって、ゆるくながーくこの仕事を続けられたら…って思います。

そんな朝陽さんのデビューから今までを人生グラフで振り返ります。

2013年、水野朝陽デビュー

大学の頃はナンパについて行ったりセックスだけの関係の人がいたりと、わりと性に対してアグレッシブでした。働くようになってからも、そんな暮らしぶりは変わらなくて、徐々にAVの世界に興味が向くようになったのです。
それで自分でネット検索して今の事務所に思い切って応募しました。当時、今の事務所があるエリアの近くに住んでいたので、これなら通いやすいかなって思って！

2014年10月、Twitterを始めてブログを辞める

だんだんとお仕事が楽しくなってきて、もっと活動を広げたいと思ったことがキッカケですね。ファンの方ともSNS上で交流したいって思い始めたし、バレるのを恐れてビクビクしながら続けるよりも、もう少し自分の可能性を試してみたかったんです。

2015年、愛犬ティノを飼う

わんちゃんは昔から好きで飼ってみたかったんです。でもそれよりも、当時は体力が有り余っていたのか、撮影が23時に終わって、そのまま飲みに行ったりしていたので、この夜遊び癖を直したかったんですね。
それにはわんちゃんを飼うしかないって思って飼い始めました。それがティノです。その翌年の2016年にはもう一匹のわんちゃん、レオを飼い始めました。今はすっかりティノとレオ中心の生活です。

2015年、『【限定共演】MOODYZファン感謝祭バコバコバスツアー2015優勝記念版』

有名な女優さんとお会いできた貴重な作品でした。最初は「どうしよう」とビクビクしていたけど、いざ現場に行って共演したら、みなさん大先輩なのにすごく優しくしてくださって、不安な気持ちはなくなりました。
元々は周囲にバレないようにメディア露出を極力控えていたんですけど、いろんな女優さんとお話をすることで、自分自身の世界を狭めていたことに疑問を感じるきっかけになったんです。この作品の出演をきっかけに、もっと活動の幅を広げようと、新聞や週刊誌のインタビューのお仕事なども受けさせていただくようになりました。

2017年、「DMM.R18アダルトアワード2017」ノミネート

活動の幅を広げて、いろんな作品にひたむきに出させていただいている中で、アワードのノミネートはとても嬉しかったです。結果は残らなかったけど、ショーレースに勝つためにSNSで告知したりイベントに参加したりと、ファンのみんなに呼びかける行動をする日々は、私なりの達成感がありました。

2020年4月、YouTubeチャンネルを始める

ネイリストとして順調に働いていたんですけど、Twitterのアカウントはそのままにしていたし、なんとなく水野朝陽としての活動をしたくなって、そこで何を発信するでもなく、誰に呼びかけるでもなく、行動を起こしたって感じですね。
自分で企画、撮影、編集していくことをひとりでやっているんですけど、何か作ることが好きみたいで、とても楽しいです。